6年前は自民“圧勝”も…構図一変で激戦に 参院選・福島選挙区【報道ステーション】(2025年7月11日)

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20日に投開票を迎える参議院選挙。11日にお伝えするのは改選数1の福島選挙区です。6年前の選挙では自民党の森雅子候補が野党統一候補に10万票差をつけて圧勝していますが、今回はこれまでの構図が一変。激しい選挙戦を繰り広げています。

田んぼ道を駆け抜ける1台の車。4期目を狙う、自民党・現職の森雅子候補(60)です。法務大臣などを歴任し、前回、相手候補に約10万票の差をつけたベテラン議員。ただ……。

自民党・現職 森雅子候補
「厳しい選挙、厳しい厳しい選挙です」
「負けるわけにはいかないんです。厳しい状況になっておりますが、負けるわけにはいかないんです」

支持率低迷にあえぐ自民党。旧安倍派に所属していた森候補にも282万円の不記載が発覚。国会で釈明したことなどから公認に至りました。

石破茂総理大臣
「絶望の淵にいる人たちに最も温かい手を差し伸べるのが政府の仕事ではないのか。それを1番声を大に訴えたのが森雅子じゃありませんか。この福島、復興予算、過去5年間をさらに上回る額を手当てします」

選挙戦2日目に石破総理が入るなど続々と応援が。県内をくまなく巡り、復興財源の重要性を訴えます。

自民党・現職 森雅子候補
「復興財源をしっかり確保しながら着実に歩んでまいりました。国が前面に立って原発事故からの復興は成し遂げていく」

懸念するのは“接戦”と報じる各社の情勢調査です。

自民党・現職 森雅子候補
(Q.報道では“接戦”と)
「そうなんです。報道や情勢調査というので厳しさを感じているので。普段会っていて受ける反応とは違う部分があるのかなと。なかなか分析できかねているところ」

40年来、自民党を支持している佐久間さんは、今回の選挙に難しさを感じています。

自民党を支持 佐久間勝さん
「福島県がこの人(森候補)をなくしたら終わりだから。自民党が負けたらとんでもない。あの人(森候補)はあれだけ仕事したと言うのだけど、末端までいかない。はっきり言って。関係ないから」

立憲民主党・新人 石原洋三郎候補(52)
「立憲民主党は食料品に限ってではございますが、消費税を0%にしていくことを訴えております」

現職に挑むのは、立憲民主党・新人の石原洋三郎候補です。福島県知事だった祖父から続く政治家一家に生まれた石原候補。自身も衆議院議員を1期務めましたが、知名度が課題としています。

立憲民主党・新人 石原洋三郎候補
「知名度、認知度といいますか浸透度といいますか」

選挙戦に欠かせないSNSのフォロワーも170人ほどにとどまっています。演説を聞きに来た人からも……。

演説を聞きに来た人
「石原裕次郎のファンだから、この年代。慎太郎さんと関係あるのかなって」
立憲民主党・新人 石原洋三郎候補
「慎太郎さんとは関係ないです」
演説を聞きに来た人
「親戚でもない?」
立憲民主党・新人 石原洋三郎候補
「親戚でもないんです」

この女性は前回、自民党に投票したといいます。

演説を聞きに来た人
「今日初めてです。私はずっと自民党なんですよ。そういうこと言うと悪いでしょうけど」
(Q.今回は)
「ちょっと考えています。話を聞いたらすごくしっかりしていて」

参院選の勝敗を左右するとされる『1人区』。今回、野党が候補を一本化したのは、32のうち約半分の15の選挙区。福島もその1つです。立憲と国民民主の両党を支援する、連合の芳野会長も応援に入りました。

連合 芳野友子会長
「与党過半数割れによって国会の景色が変わりました。政治を変えていけると多くの人たちが実感したのではないか」

さらに。

立憲民主党 小沢一郎衆院議員
「皆さんにお力添えをいただいて勝利を得なければいけない」

ぎりぎりで候補を下ろした共産党の事務所を訪れ、支援を要請します。

立憲民主党・新人 石原洋三郎候補
「政権交代こそが最大の政治改革。正直な政治、裏のない政治で最後の最後まで頑張ります」

参政党の新人、警備会社役員の大山里幸子候補(51)。この日は神谷代表が応援に入りました。

参政党 神谷宗幣代表
「なんで外国人にもうけさせる仕組みのために、我々が税金を使わないといけないのか。ばかばかしいじゃないですか」

参政党・新人 大山里幸子候補
「もし有事があった場合、日本に食糧が入ってこなかったら、皆さんどうなると思いますか。餓死してしまうんですよ。おかしいじゃないですか。参政党は2050年までに食料自給率を100%まで引き上げます。当たり前のことなんですよ」

会場には多くの人の姿が。

演説を聞いた人
「もともと行ってなくて投票。前回から参政党はいいなと思って。そこで初めて選挙というものに引っかかったというか、気づかされた」

郡山市出身の大山候補。神谷代表と別れた後も演説を続けます。

参政党・新人 大山里幸子候補
「反応はまだまだですけど、前よりはもう全然。皆さん手を振ってもらっているし、こうやって駆けつけてくださる方もいらっしゃるので、うれしい限りです」

福島選挙区には、この他にNHK党・新人の越智寛之候補(51)、無所属・新人の遠藤雄大候補(40)の2人が立候補しています。
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp

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