都議選で仁義なき戦い 都民ファと国民は現役vsOG対決も 裏金激震の自民は歴史的大敗【グッド!モーニング】(2025年6月23日)

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 東京都議会議員選挙が22日に投開票され、地域政党・都民ファーストの会が第1党を奪還しました。一方で、自民党は歴史的大敗。公認と非公認の候補者がいる選挙区では、明暗が分かれました。

■裏金激震 自民非公認候補は苦しい戦い

 初めての議席を獲得し、歓喜に沸く国民民主党です。一方、石丸伸二氏が率いる再生の道は当選者ゼロ。去年の都知事選挙でのいわゆる「石丸旋風」は吹きませんでした。

 自民党は議席数を減らし、都議会第1党から転落しました。

自民党 木原誠二選対委員長
「『政治とカネ』の問題を重視した都民の方が相当程度いたとの調査結果は、重く受け止めなければいけない」

 2023年、現職国会議員が相次いで立件された自民党の裏金問題。「政治とカネ」の問題は、都議会自民党でも判明しました。

 自民党東京都連は1月、裏金問題を受けて、都議会自民党の幹事長経験者6人を非公認とすることを決めました。

「従来のやり方にあまり疑問を持たずに、そのまま踏襲をした。このことに今深く反省したい」

 非公認で戦うことになった三宅茂樹候補(75)。19日に地元・世田谷区で取材をすると、裏金問題の釈明に追われ、「絶対落選!落選!」と厳しい言葉が向けられていました。

「僕ほら『裏金』の意識もないし、悪いことに使ったこともない」
「仲間の区議会議員が応援に来てくれない。それは初めての経験だから」

 杉並区の非公認、小宮安里候補(49)です。

「ちょうど3年前、都議会自民党の幹事長を経験しました」

 非公認で臨んだ選挙戦の初日の13日、都連の最高顧問が姿を見せました。

自民党都連 最高顧問 石原伸晃元衆院議員
「この小宮さんの顔、吹っ切れてるね。吹っ切れてる!やっぱりね、悪いことをしていない。どんなに厳しかろうが、どんなに世間の風当たりが強かろうが、小宮安里は負けません」

 かつて秘書だった縁で、元衆議院議員の石原伸晃氏が後押ししました。

 大田区では、くっきりと明暗が分かれました。

自民党 高市早苗衆議院議員(20日)
「大田区のために、東京都のため、鈴木章浩さんをお願い申し上げる」

 大田区の非公認、鈴木章浩候補(62)の元には、重鎮・高市早苗氏が駆け付けました。

 線路の向こう側では、党公認の新人が苦しい戦いを続けていました。

自民党公認 湯本良太郎候補(49)
「やはり『政治とカネの問題』がありましたので、その問題の影響は非常に大きい。チラシのはけ具合は非常に厳しい」

 「裏金幹事長」の当落はどうなったのでしょうか。

 非公認の小宮候補は落選。大田区で苦しんだ新人・湯本候補は当選しました。

■現役とOG 都民ファと国民で仁義なき戦い

 自民党にかわって都議会第1党に返り咲いた都民ファーストの会。締め切り直後の開票センターに姿を見せたのは、乙武洋匡氏(49)でした。

 都民ファーストの顧問です。今回の選挙では、都内各所を飛び回りました。

「弱者へのまなざしを持った政治家が必要だ。宮本聖菜を都議会に送らずして誰を送るのか」

 腕利きの経営者「セナ社長」としてインターネット配信で名を上げた宮本聖菜候補(34)。選挙区を巡る車の中では、緊張まじりの言葉も話していました。

「(選挙カーでは)気を抜かないよう、ずっと笑っているように。でも、めっちゃ気が抜けます。今、暑くて」

 都庁のおひざ元・新宿区でライバルとなったのは、国民民主党の奥本有里候補(48)です。

「国民民主党がようやく、わずかだが国民の期待に応えられるのではと。前回4年前は、私は敵陣営として戦って惨敗した」

 4年前の選挙では、都民ファーストから出馬しましたが、落選。今回は国民民主党に「くら替え」しての再挑戦です。

国民民主党 玉木雄一郎代表
「ここ新宿区では、奥本有里に力強い後押しとご声援を賜りたい」

 国民民主として初めての議席を獲得できるのか。党を挙げての選挙戦となりました。

 都民ファーストの現役とOGが、いわば「ガチンコ対決」する状況ですが…。

宮本候補(16日)
「別に正直、私は(奥本候補を)どうも思わない、あんまり。マイナスとかプラスの気持ちもそれほどない」

 それでも危機感があるようです。

「政党で(票を)入れる方も多く、国民民主党は人気だから、純粋に『うわ~どうしよう』と思いました、すごく」

 対する「都民ファーストOG」奥本候補は、小池都政への苦言も口にします。

「プロジェクションマッピングは毎日やらなくてもいい。そんな声もきちんと拾い上げて訴えていきたい」

 その結果、制したのは奥本候補でした。

宮本候補
「すみません、本当に負けてしまって。悔しいけれど、本当にありがとうございました」

 多くの候補者が涙をのんだ選挙戦。新たな都議会は来月末にスタートを切る見通しです。

(「グッド!モーニング」2025年6月23日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp

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