“世襲”に“保守分裂”…激戦必至の和歌山2区 衆議院選挙の投票日まであと5日【報道ステーション】(2024年10月22日)

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衆議院選挙の投開票まであと5日。

■世襲vsくら替えで“保守分裂”

保守分裂となった和歌山2区。不記載問題・世襲・経済政策を争点に与野党など5人が議席を争います。

21日夜、和歌山県串本町に安倍昭惠さんの姿がありました。

安倍昭惠さん(21日)
「主人は、二階先生にもお世話になってまいりましたし、私もここに応援に来て、本当にいいものか悩みましたけど、でも、きっと主人は『世耕ちゃんのところへ行ってあげて』と言っていると思って」

いわゆる裏金問題で自民党を離党した世耕弘成候補(61)。選挙戦は、盟友の“形見”を身に着けて臨みます。2007年、退陣した安倍元総理が、捲土重来を期して履いていた靴だといいます。

無所属・世耕弘成候補(15日)
「私は、あのときの安倍さんと同じ気持ちで歩きたいということで、今回の選挙戦、戦っていきたいと思います」

不記載だけでなく、参議院安倍派のトップとして、キックバックを続けることが決まった会合にも出席していた世耕氏は、最も重い『離党勧告』処分を受け入れました。

それと時を前後し、同じく政治とカネの問題で引退を表明したのが二階俊博元幹事長です。5月には、三男の伸康氏が、和歌山2区への立候補を表明。そこに割って入ったのが世耕氏です。同じ2区へ、参議院からのくら替え出馬を表明しました。

党を分裂させる動きに、自民党和歌山県連は「当選しても復党を認めない」ことを森山幹事長も了承したとする異例の声明を発表。

裏金問題に加え、自民党からの逆風にもさらされる選挙戦となりました。

無所属・世耕弘成候補(15日)
「製造業、農林水産業、観光業で、質の高い雇用、すなわちいい給料もらえる仕事をこの新宮にもしっかり増やす。ずぶ濡れになっても頑張って戦ってまいります。世耕弘成をよろしくお願いいたします」

自民党公認の二階伸康候補(46)。出馬表明から連日、広い広い選挙区を駆け回っています。
今回、区割りの変更で、和歌山2区は、県全体の9割の面積を占めることになりました。

41年続いてきた“二階王国”の危機に、党も全面的にバックアップします。

自民党・石破総裁(20日)
「ご先代の二階俊博先生がずっと『国土強靱化』を訴えてきた」

■世襲vsくら替えvs野党ら3人

伸康氏が訴えるのは、父・俊博氏が進めてきた『国土強靭化』です。演説では、能登半島地震の教訓も踏まえて、道路拡充の必要性をアピールします。

自民党・二階伸康候補(16日)
「海に囲まれた半島、たちまち道路や橋が寸断されれば、72時間以内に自衛隊や消防の手が届かないところが、孤立集落がたくさん発生したと思う」

紀伊半島を一周する高速道路の完成、そして、二階政治の継承を訴えます。

自民党・二階伸康候補(16日)
「私はこの政治、二階俊博から学びました。この地域の安全と安心を守る国土強靭化の精神120%引き継いでいる。二階伸康、精一杯、すべては故郷のために頑張ります」

立憲民主党から出馬した新古祐子候補(52)。週末には、辻元清美代表代行が応援に入りました。

立憲民主党・辻元清美代表代行(19日)
「この裏金巨頭、そして世襲、そこに割って入って戦う新古祐子さんは、どうぞ皆さん、裏金退治の和歌山2区のジャンヌダルクに皆さんの力でしてください。お願いいたします」

新古氏が目指すのは“まじめに努力する人が報われる社会”。

立憲民主党・新古祐子候補(19日)
「まじめに働いて、努力して報われないって一番つらい。そういう人たちをだますことなく、ちゃんとした政治をしていきたい」

共産党の楠本文郎候補(70)は、二階俊博氏の功績は認めつつも、公共事業一辺倒には疑問を呈します。

共産党・楠本文郎候補(20日)
「公共事業にグーンと予算とったから、地域社会の経済立ち直るかというと、立ち直らない。いま、やらなければならないことは社会保障。これが日本経済を救うと言ってる。これがポイントなんです」

憲法25条の『健康で文化的な最低限度の生活』を誰もが送れる社会を目指します。

共産党・楠本文郎候補(15日)
「消費税5%に緊急に減免をする、減税をやる。そして、やがて消費税は廃止をしていく。この方向を目指していこうではございませんか」

もう一人の候補が、諸派の高橋秀彰候補(42)です。農業を営み、自然環境の保護を訴えています。

諸派・高橋秀彰候補(19日)
「私が入っていけるような地域でないのは、重々、承知なんですけど、ネットを使った選挙戦ですとか、すごい広域の選挙区をどうやって戦っていくのか。少し頭を使って頑張っていきたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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