大麻と金と宗教~レバノンの“ ドラッグ王 ”を追う~

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青々と茂る、腰の丈ほどもある大麻草。延々と続く畑は、端がかすむほど広大だ。中東の小国レバノン。東部にある標高1000メートルの高原では、いたるところに大麻畑が広がる。全て違法だ。多くの密売人たちが豪邸を構える村に、カメラが潜入した。取材を進める我々に対して、目を光らせるのが、イスラム教シーア組織ヒズボラだ。軍事部門を所有するため欧米からはテロ組織として敵対視されるが、れっきとした政治政党でもあり、レバノンの国政にも深く関わっている。レバノンの政治システムは複雑だ。イスラム教とキリスト教を含む18の宗教・宗派別に、建前上は権力が分散されている。しかし水面下では、政権内でより多くの利権を得るため、宗教・宗派同士で常に駆け引きが行われている。ヒズボラと対立するキリスト教の国会議員に、質問をぶつけた。「多くの大麻畑をヒズボラの村で目撃した。あまりにあからさまだ。ヒズボラは、闇の大麻ビジネスで利権を得ているのではないか」僅かに笑みを浮かべたあと、議員は口を開いた。「ヒズボラの村に行ったのでしょう?でしたら、あなたはもう答えを知っているはずです」(C)TBSテレビ

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