【衆院選】解散見送りも次期衆院選へ動き出す 一部で“保守分裂”の可能性
岸田首相が15日、衆議院の解散見送りを表明しましたが、福岡県内の選挙区では、すでに、候補者選びが活発化しています。福岡県の宗像市や古賀市、福津市などを選挙区とする衆議院福岡4区では“保守分裂”の戦いになる可能性が出てきました。
■福岡県議会・吉松源昭議員
「私、このたび次期衆議院選挙に自民党の公認を求めると。不退転の決意で挑むということで決意をいたしました。」
福岡県福津市で17日、衆議院福岡4区からの出馬を表明したのは、自民党の福岡県議会議員・吉松源昭氏です。
吉松氏は、仮に自民党の公認が得られなかった場合でも、無所属での出馬を検討しています。
会見に先立って行われた会合には、自民党福岡県議団の松尾統章会長ら幹部が出席し、吉松氏を支援する意向を示しました。
■自民党福岡県議団・松尾統章会長
「自民党県議団会長としても、しっかりと後押しをしていきたい。」
福岡4区では、現職の宮内秀樹衆議院議員が自民党の支部長を務めています。
■衆議院福岡4区(現職)宮内秀樹議員
「党のルールとして、わたしは自民党の支部長という立場で活動している。次の選挙は公認候補であると、間違いないと思っています。私としては、いままでの政治活動を淡々と、これからもやっていく。」
自民党の公認は『現職優先』の原則があり、公認をめぐる一連の動きを、けん制しました。保守分裂の可能性が出てきたのが、衆議院福岡4区です。福岡県議会議員の吉松氏は、麻生太郎副総裁と関係が近いとされています。一方、宮内氏は、麻生氏と対立する武田良太元総務相と同じ派閥に所属しており、『麻生・武田の代理戦争』との見方があります。しかし、この点について、吉松氏・宮内氏は、ともに否定しました。
■福岡県議会・吉松源昭議員
「私は麻生太郎先生に言われたことは一度もありませんし、代理戦争なんて、とんでもない話でございます。」
■宮内議員
「私が仕掛けたりとか、私が積極的に何かしているわけではない。」
一方、同じく保守分裂の可能性があるのが、衆議院福岡9区です。19日に、自民党・無所属の会から、出馬に向けた要請文を受け取ったのが、参議院議員の大家敏志氏です。
前回の衆議院議員選挙で、自民が議席を失った福岡9区では、党員投票による候補者の一本化を図っていて、19日から公募が始まりました。
■参議院福岡選挙区(現職)・大家敏志議員
「しっかりと自分の置かれた立場と、がんばってほしいと多くの声をいただいているので、熟慮して早急に結論を出したい。」
同じく、自民党に所属する北九州市議会議員の三原朝利氏は、仮に公募で選ばれなくとも出馬の意向を示してます。
■北九州市議会・三原朝利議員
「自分のやれることをやって、とにかくどんな形でも立候補することに何も変わりはない。」
いまの国会での解散は見送られたものの、近いうちに必ずやってくる総選挙に向けて、自民党内での公認をめぐる動きが、各地で慌ただしくなってきました。
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